プロフェッショナル 仕事の流儀 SMAPスペシャル 挑み続ける5人のすべて


職業 エンターテイナー



まず率直な感想。特に何の違和感もなかったのが嬉しかった。
私が思っているSMAP像を映像として見れた、という感じかな。
ミーティングやリハ、舞台裏、何を見ても「うん、これがSMAPだよね」と思えた。いろいろ想像していたものが見れたのが嬉しかったです。
そして紹介や表現に変な誇張や嘘がなかったのも良かったです。
SMAPのインタビューも今まで聞いたことがあるようなものが多く、改めて考えることができました。



SMAPでいることが彼らの使命なんだな、そう感じました。



内容は、被災地訪問の様子とSMAP個人の説明、SMAPの20年を振り返る、北京公演への挑戦、この3本柱で構成されていました。
メンバー紹介での2TOPが好対照であること、吾郎ちゃんが中間管理職的な立場でおしゃべり、つよぽんはムードメーカー、慎吾はコンの構成担当。
一般からしたら2TOPのイメージとはまるで逆だろうし、吾郎ちゃんは寡黙だと思っている方も多いし、つよぽんはなんとなくそのまんまだけど慎吾は「あの小さかった慎吾ちゃんが!」って感じなのかな。
テレビのイメージが大きいけど、本人たちはテレビ内でも見えないところ役割分担をしている。
普段はほとんど喋らないからといって不仲と言うわけではない。これは仕事だから。彼らはプロだから。
被災地訪問での「目の前のことに全力を尽くす」。
どんなに有名になっても「俺たちはたいしたことない」。
SMAPを長年見ていれば分かることです。彼らは自分たちのことをよくわかってる。
「歌も踊りも上手い人たちはいるけど、僕らは一生懸命やるしかない」。
北京公演ではいろいろな点で考えなくちゃいけないことが多くて、そうゆうときはきちんと話し合う。
個人主義で全員バラバラなのにひとつの目標に向かっていくときはガチっとまとまる。そのパワーは強大。
木村さんが「個人の仕事だけしてれば楽だけど、楽したらSMAPじゃない」と言う。


それだけSMAPでいることは大変。でもそこで戦うことで勝ち得たものがある。


今回、ここ15年テレビでは初めて、森くん脱退について深く言及されていました。
森くんが抜けてしまったことに対して中居くんが、「すごく悲しかった。 死にたいくらい寂しかった。 今でも戻って来てくれないかなと思ってる」と語ったこと。
中居くんらしい。かつての仲間を、創り上げてきたものを、彼は愛している。
もう戻って来ることはないから言える言葉だと思う。ただここにいたはずの人がいない喪失感を彼らはずっと持ってる。
SMAP創世記からずっと頑張ってきた仲間。辞めるにあたって、事務所との確執も大きくなって、いなかったことにされてしまった(とされている)森くんのために、SMAPは今まで頑張ってきたのかもしれないと思いました。
あれから15年。森くんがいたことを胸を張って言える、やっとそこまで来たんだな、と思ったら涙が出ました。
森くんが脱退してからのSMAPはすごいスピードで、がむしゃらに進んできた。前だけを見て。
売れなくてはいけない。負けてはいけない。まだ若かったのに、どこか生き急いでるような気がしました。
今でも彼らがあの頃の刹那さを持ち続けているのは、失ってしまったものを守るためなのだと思います。
もうここにはいないけど、確かにここにいたもう一人の存在を失くしてしまうことを一番恐れていたのだと。
先週の「サラメシ」にサラッと森くんが出てきました。声を聞いたのは久しぶりでした。それぞれの15年。森くんはプロのオートレーサーになりました。
彼の居場所はそこなんだけど、あの場所にいたことを、SMAPは決してなかったことにしない。
やっとここまできたんだなあと、ただのファンのくせにしみじみとしてしまいました。そして今打ちながら泣くよね。うあーん
どんな悲しみも苦しみも、彼らを作ってきた愛おしいものたちです。


吾郎ちゃん、つよぽんの事件のことにも触れていました。でも別にタブーじゃないよ。あれがあるから今があります。
木村さんの“キムタク”像との苦悩。慎吾への国民的スターであるが故の重圧。
慎吾の「僕らを、エンターテイメントを見て、その一瞬だけでも笑顔になってくれたら」という言葉が、今のSMAPの望むものなんだろうな。


北京公演については、文化の違いや色んな制約があれど、SMAPだから大丈夫だよ☆と思って見てました。
本気のSMAP。5人でMCの打ち合わせしてるのがウマーでした。そして慎吾が「僕ちょっと話してくる」と言ってあちらの司会の方と打ち合わせしているのを見てちょっと泣けた。
大変だけど楽しそう。この自由さがSMAPだなあと嬉しくなりました。
鞭打ちだった慎吾が最後全身攣っているのを見て泣いた。一生懸命ってこーゆーことだ。

 
最後に、プロフェッショナルとは?
中居「一流の素人」
木村「最前線から逃げないこと」
吾郎「仕事に責任を持って人に伝えていくこと」
草序イ「チームワーク、仲間を大切にする」
慎吾「明日を生きる人。振り返りません、僕らは」

私がSMAPの紹介曲で「FIVE RESPECT」よりも好きな「Five True Love」の歌詞。

探す 失くす 何度も壊して
迷う 目指す 笑えるときまで
変わりながら変わらずいられる
それが得意のForm

Five true love 後ろ向いても
戻れるわけじゃない
Five true love 何もいらない
このままGet a happy night


SMAPの道はこれからも険しい。きっといろんなことがある。けど守るべきもののために戦ってほしい。
私たちも負けないようについていきます。そして私たちを笑顔にしてください。
エンターテイメントを信じてる。


エンドロールのなかごろつよがかわいすぎた。
あと中国語の挨拶の後、ニヤッと笑った中居さんにくらっとしました。
慎吾、構成お疲れ様。いつの間にか大人になってたね。いやあなたは誰よりも大人です。
木村さん、風当たりが強くても、あなたなら大丈夫。SMAPを支えてね。



ステキな番組をありがとう、NHK


高画質の紅白がほしい。