第5回・完全なる戦略(たぶん)〜セロリ


つよぽんの草食男子殿堂入りを記念して。
ってゆうかつよぽんほど肉食系なメンズはいないと思うんだけど。SMAPはみんなガッツガツです。そこが好きです。


今回の曲「セロリ」。1997年5月リリース、25枚目のシングル。オリコン最高位2位、売上枚数73.1万枚。

セロリ

セロリ


4月スタートの草なぎ剛初主演ドラマ「いいひと。」の主題歌。ドラマもヒットし、つよぽんのいいひとキャラも定着しました。1997年はつよぽん飛躍の年だった印象です。


森且行脱退後、「青いイナズマ」「SHAKE」「ダイナマイト」とバンバン踊る系の曲を出してきての「セロリ」。青イナ〜ダイナマイトはコンでも盛り上がるしなくてはならない曲なのですが、さすがに勢いだけな雰囲気はありました。どの曲も好きなんですが。で、「セロリ」は初めて聴いたときに驚いた。今までにない感じがしたから。ユルい雰囲気。そんでパフォーマンスで振付がないのも驚いた。木村さんがギター抱えて椅子に座り、スタンドマイク。あとふたつ椅子があり、他のメンバーは椅子に座ったり立ち上がったり地面に座ったりと自由。一応位置移動は決まってたっぽいけど。そして生歌率が高くなった。この頃からテレビの前でドキドキし始めたんですね。ふふ。


作詞作曲は山崎まさよし。すでにシングルとして発売していたので、カバーという形になります。SMAPは結構カバー多いのよね。でも私は当時知らなかったよ。山崎まさよしを知らなかった。ガキだったから。木村さんの歌い方が何かいつもと違うなぁと思ったら、どうやら山崎まさよしの歌い方まで影響されていたようです。そのパターン結構多いよねー。そしてロン毛が激しすぎる。この頃がMAXかな。「ギフト」のころ。すげえカッコいいんだけどね!
歌い出しがつよぽん。シングルでは初ソロかな。ちょこちょこはあったけど、この頃から歌割りも色んなパターンを試し始めていておもしろい。一番驚いたのは慎吾の木村さんとのハモり。生歌では音外したりしてたけど、音感とかはあるのかな?と思った。のびしろたっぷり。この年に原由子「みんないい子」をデュエットするんだよね。どんどん歌がうまくなっていて楽しかったな。あとはこれも慎吾と木村さんで、ラップ。私いまだに歌えないよ。早口すぎて。


歌詞をちゃんと聴くと「しようよ」に似てたりする。言いたいことがね。でも「しようよ」みたいに直接的じゃないところが、さすが歌手が作った曲やなーと思います。「他人だからうまくいかないこともあるけど、君が好きだからそれなりにがんばるよ」という歌詞は、頑張りすぎない、肩の力を抜いてる感じがして、SMAPったら大人になったなあと思ったものです。それまで「ダイナマイトなハニーでもいいんじゃない?!」とか歌ってたからさ。「胸さわぎを頼むよ」のときも書きましたが、曲によって演じ分けるのがSMAPだなあと思う。みんな軽く役者なんで。


ジャニーズの代名詞とも言えるダンスを排除し、等身大の歌を歌う。もちろんそれまでも等身大の歌が多かったのですが、より身近になっていった気がします。慎吾がハタチを迎え、アイドルとしては年を取ってきて、新たなアイドル像も求められていたのではないかと思います。とっくにアイドルらしさはなくなっていましたが。いや、そんなこと言いながらSMAPは完全なるアイドルですが。その匙加減には「スタッフGJ!」としか言えない。


好きな歌詞。

なんだかんだ言っても つまりは 単純に
君のこと好きなのさ


素直でいいな、と思う。


いつ聴いても「いいひと。」とつよぽんが頭に浮かびます。
そしてこの後「Peace!」を挟んで「夜空ノムコウ」をリリース。実はここまで計算づくだったのでは?やっぱり「スタッフGJ!」です。