ただの前田敦子


あっちゃん、笑顔がかわいくなったなあ
と思っていました。CDTVの年越しライブのとき。
ああこの笑顔があっちゃんがセンターたる所以なんだなあと。
私はあっちゃんが大好きです。



この度AKB48からの卒業宣言をした前田敦子
私が彼女のことが気になったのは「Q10」のときでした。
女アイドルにこれっぽっちも興味がなく、(謎に明菜ちゃんにハマったりしてるけど)モー娘。とかSPEEDとか世代なのにそこまで
好きじゃなかった。同世代だからかもしれないなあ。
Q10」までにもスマスマに来たりしてたけど一人名前知らなかった。
1位陥落した子が出るらしいよ、って聞いても新しく1位になった子と区別付かないんだけどーとか言ってました。
で、「Q10」であっちゃん大好きになっちゃうわけです。人生わからないね!
ちょっと古くさい顔でかわいいな、と思いました。タイプ的にはのりピー系かな、と。
あと声。変な声にわざとしてんのかな、と思ったら普段から結構変な声だった。
ポニシュの「♪たばねたながいかみ〜」のソロのところの声が気に入りました。特徴があって大人数で歌ってても聴き分けられるって大事。
年末からつべとかで動画を見るようになって、AKB全体のことも調べました。
エケペディア大活躍!!!
AKBの歴史とか、劇場のこと、制度、驚くことばかりでした。



でもいちばんびっくりしたのはあっちゃんアンチの存在でした。
確かにAKBの過去PVを見てもあっちゃんは特別待遇だし、それでいて歌も踊りもルックスも完ぺきじゃない。
気分屋っぽいし愛想もよくなかったりして、アイドルっぽい性格でもない。
「自分の推しのほうが優れているのに!」という他メンヲタの気持ちも分かります。
だからって第一回総選挙の前田コールはひどい!と泣きそうになったけど。つべで見てて。
ただ、あっちゃんはそんな批判を粛々と受け止めているように見えました。
初期メンとして売れないころからAKBを引っ張ってきたプライドみたいなものを感じました。
そこがまた私はかっこいい!と思ってしまったわけですが。
余談ですがSMAPに関しても、批判が多ければ多いほど彼らがそれを弾き飛ばしている様がカッコよくて余計好きになってしまうわけですが。
私はドMなのかしら。



去年の夏、あっちゃんはスマヲタの私でも信じられないぐらい多忙でした。
AKBの新曲発売、主演映画公開に伴う番宣、選抜総選挙、CDソロデビューでの音楽番組出演、初主演ドラマの撮影、そしてAKB西武ドーム公演。
どんどんビジュアルレベルが下がっていき、どんどん痩せちゃって、なんかもう見ていられません!!って気分でした。
特に総選挙のころから過呼吸癖がついてしまったのか苦しんでいる姿も見てしまって辛かった。
身体的も精神的にもおかしくなっていたように見えました。
AKB卒業を考え始めたのもこのころなんじゃないかな、と思います。
秋ごろからちょっとずつ元気になって、年末にはすっかり元のあっちゃんに戻った!と思いました。
そう、あの笑顔を見て。



おととしの総選挙で1位になった大島優子。AKBの2TOPとしてよくあっちゃんと比較されます。
優子はあっちゃんとは正反対で、明るくて社交的、サービス精神旺盛、中居くんが付けたあだ名は「にこにこ」でした。
総合的に見て、能力はあっちゃんよりも高いと思います。
けれど去年の総選挙で2位になり、「あっちゃんはAKBの顔です。あっちゃんが笑顔で前を向いてくれていればそれでいいです」とコメントしました。
去年の総選挙でいちばん感動した言葉でした。
優子はセンターをやって初めて「センターの孤独」を理解した、と語っていました。
負けず嫌いだしポテンシャルも高い優子だからこそ、この言葉に重みを感じます。



前田敦子は魅力的な女の子です。
トークではへにゃへにゃしてたり暗かったり不機嫌そうだったりするのに、ステージの上で誰よりも輝ける。
表情やダンスで曲を表現するのがうまいな、と思います。
たとえばエビカツでははじけるような笑顔、beginnerではきりっとした表情。表現力が豊かです。
ダンスも省エネと言われていますが身体がしなやかで特に腰の動きがドキッとします。決めるところはビシッと決められるのも素敵。
あっちゃん不在で違う人が代わりにセンターを務めているときがありますが、なんだかしまらないんですよね。「完成されていない」感じがする。
センターで大事なのは目立つことじゃなく、空気をまとめられることだと思います。
いちばんかわいい子がセンターでもダメだし、踊りが上手すぎるとwith的なことになって「センターのためのグループ」になってしまう。
そこの匙加減がうまい。
卒業でそんなAKBを見れなくなってしまうことがいちばん悲しいです。



さて、卒業です。
私は前田敦子は「色のない子」だと思っています。
たぶん秋元康がそう仕立てあげてるんだけど。
ソロデビュー曲「Flower」で音楽番組に出演する際、あっちゃんは白いロングワンピースを着ていました。
曲もしっとりとしていて、いかにも「女優さんが歌う曲」みたいな感じ。
あっちゃんは卒業したら女優活動がメインになるような気がします。
そのときに変にイメージがない方がいい。
もちろんAKBのエースであった過去は消せないけれど。



ステージできらきらしたあっちゃんを、最後に一回は生で見てみたいです。
東京ドームはきっと出演するでしょう。
チケットがんばって取ります。
最後の「AKBのあっちゃん」を見送ります。




卒業発表の数日前、写真集「不器用」を買いました。
AKBのあっちゃんじゃない、「ただの前田敦子」だ、と思いました。
露出過多で話題になったけど、あれは「ただの前田敦子」になるための決意だったのかもしれない。
女優さんになる前に、少し休んで普通の女の子にもどれるといいな。
あっちゃんは笑顔がかわいい。秋元康がオーディションであっちゃんを選んだのは、あの笑顔だったんだ。
その笑顔にもどれますように。



久々に書いたネタがAKBだったってゆうね、はは