リア充ったらない。〜ZARD「心を開いて」


ZARDと言えば、ビーイングブームの象徴的な歌手なのですが、個人的にビーイング系ZARD以外の歌手はほとんど聴いたことがありません。
あ、嘘だ、B'zは結構聴いてる。今でも健在だし。
ビーイングが流行したころは私はまだ幼かったので、記憶の片隅に残ってるぐらいの曲が多いです。最近動画サイトなどでいろいろ聴いたら覚えてるものもあったりして。WANDSとかDEENとかFIELD OF VIEWはアニメの曲も歌っていたので印象に残ってます。

ビーイングと言えば?と聴かれたら、迷わず「ポカリのCM!」と答えます。
少女たちが浜辺とかで夏を満喫しているあのCM。大好きでした。
私の中で、ポカリのCM=リア充の夏休み、です。
てゆうかあんな青春送れると思ってたからなあ。



というわけで今回は「心を開いて」。96年5月リリース、18枚目のシングル。オリコン最高位1位、売上枚数74.7万枚。
数々あるベスト盤やらなにやらにも何回も収録されている、ZARDの代表曲。
初収録アルバムは「TODAY IS ANOTHER DAY」。97年4月リリース、オリコン最高位1位、売上枚数166.5万枚。

TODAY IS ANOTHER DAY

TODAY IS ANOTHER DAY

両親がいちばん最初に買ったアルバムなので私自身いちばん聴いてるアルバムなんだろうな。



ポカリスエットのCMは、かつては織田哲郎DEENFIELD OF VIEW、B'zなど、ビーイング系のアーティストのタイアップでした。
そいうやそんなんばっかだったな。
ちなみにZARDはポカリのCMソングを担当するのは2回目で一作目は「揺れる想い」でした。その後のDEEN瞳そらさないで」、FIELD OF VIEW「突然」も坂井泉水作詞です。作曲は全て織田哲郎。いいよねー。
ビーイングとの契約が切れてもしばらくは少女たちさわやか路線でいってたけど、最近どうなってるんだろ?あまりみかけないような。

歌詞を見ても曲を聴いても、そこまでグッとくるものはない、と思います。個人的に。「分かりやすいく伝わりやすく」を大事にしていた坂井泉水らしい歌詞です。
もちろん切なくなるしすごく好きなんだけど、何回聴いても印象が変わらない曲です。
ただやっぱり曲が爽やかで聴きやすい。ZARDだよ!ってゆう楽器の音もいい。演奏がいいんだな、と思う。
歌詞も、挿入されるエピソードがやっぱり秀逸。


ビルの隙間に二人座って
道行く人をただ眺めていた
時が過ぎるのが 悲しくて
あなたの肩に 寄りそった


これは2番のサビなんだけど、サビに感情が「悲しい」しかないんだよね。
情景描写してるだけ。
ただ、好きな人と一緒いるときの時間の流れをすごく感じると言うか。
ちなみに1番のサビは

このままずっと 忘れたくない
現在(いま)が想い出に変わっても
言葉はないけど きっとあなたも
同じ気持ちでいるよね


こっちはよくある心情吐露・語りかける系で、CMで流れてた部分です。
「現在(いま)が想い出に変わっても」。
今この時、この感情を忘れたくないという気持ちが伝わってくる。


しかしこの曲のいちばん大事な歌詞は、冒頭です。

私はあなたが想ってる様な人ではないかもしれない


そしていろんなことひっくるめて、「それが誤解や錯覚でも… 心を開いて」。
本当のことなんて分からない。
好きだという気持ちが本当かどうかも分からない。
ただこの一瞬の気持ちを忘れたくないんだ、という乙女心。
そうなんだよね……。と頷いてしまいます。


恋のほんの一瞬を切り取った、実は超切ない夏の歌だと思います。



ゲリラ豪雨なう。






追記
ドラムの音がすごいいい。